5月1日メーデー。
祝日は嬉しいが商店が全部閉まってしまうのでつまらない。
「どこか車で出掛けようか?」
「フェンロー辺りなら40分ぐらいだし、店も開いてるかも知れないし。」
と、前からしばしば提案してくれるのは、
彼の足の痛みの為に、ここしばらく長いお散歩も街歩きもお出かけもあまりできてないことを
申し訳なく思っているかららしい。
あいにく数日前から天気予報がよくなかったので、
まあ、無理に出掛ける必要もないから家でのんびりしよう、と決めたのだが、
フタを開けたらあらびっくり、朝から日が差しなかなかの好天。
じゃあ、せっかくだから出掛けよう、と急いで仕度。
当初は頭にあった、ガイドブックや地図を所有してるかも確認し忘れ、
道中のおやつも飲み物も当然忘れ、
朝ご飯も(私は)お腹に入れず(←相方は2時間程先に起きていたので、軽く食べていた)、
お財布持ったからいいよね、ぐらいで気軽に出発。
そんな散歩気分で出掛ける先が隣の国だっつーんだから、ヨーロッパってやつはよ…。
カメラも持たず、携帯(スマホ)頼りなので、車中からはタイミングが難しい。
家を出てまずガソリン入れて、高速(アウトバーン)に乗ったら140km/時で、
そこから35分経つか経たないかでもう国境。
EUの、☆マークが円形に並ぶ看板(←国境の印)を過ぎてからものの1−2分で
目指すフェンローに到着。
近っ!!
うちの町からほど近い、国境近くの町だとは思ってたけど、
こんなに国境間際だったとは知らんかった。
時速を日本に合わせたとしても、実家から地元・十勝を出るより近いぐらいの、
そこは…
オランダ。

大陸のあちこちの国が労働者絡みの祝日に掲げているこの日、
オランダは(何故か?)祝日ではなかった。
そうでなくても、オランダはドイツと違って、日曜日にお店を開けていることもある。
そんな”お買い物ができるかもしれない”期待値が高かったお出かけ。
そして、そんな期待を持っているのは当然私達だけでなく、
町へ入る時に前後に並ぶ車はほとんどドイツナンバー。という…。
中心地に駐車して、地上へ上がって3分で、
目の前に私の好きな洋服店を発見♪
最近地元辺りでは急に店舗が減ってしまって行きにくくなっていたので、
迷わず向かったらなんとセール中だ。
数週間前にとりあえず買わなかったインナーを2割引でゲットして満足し、
とりあえずお腹を満たす為に,
「あ、あっち。あれ市庁舎っぽくない?」「そうだな。じゃなんか食べる所あるな。」
というわけで、目論みどおり市庁舎(たぶん)前の広場に陣取って、
まずはお昼ごはん…のビール。

不思議なことに当然ながら、ベルギー

ビール。
オランダビールもあるんだろうけど。ベルギービール美味し

相方が、
「どっかスーパーで(ベルギー)ビールを買って帰ろう
」プロジェクトを提案。
おお、そんな重要な可能性もすっかり忘れていたよ。
オランダ名物クロケート(右)と、ベルギーに劣らず美味しく名物たるフリッツ。
クロケートはもっと潰したじゃがいもで白っぽいのかと思ってたけど、
牛肉(たぶん)たっぷりだったせいか、若干中が薄茶色。
ちなみに、左手奥に写ってるのは、相方が食べたフリカンデル。
ひき肉団子を棒状にしたようなもの。これもオランダの食べ物。
(久々に)カメラのスキ間から「フェンローの金…」(自粛)
特に何かが見たいとか、目指しているものがあったわけでもないので、
ぶらぶらとお散歩したり、川沿いで一休みしたり。
雲が多いとはいえ明るく、予想外の好天と高気温をひたすら満喫。
付近はショッピングストリートになっていて、人出もとても多く、
かなりの割合でドイツから出て来ていることも窺えた。
奥に見えるは教会。裏通りは人通りも少なく静か。
郵便局っぽい建物を繁華街の端の方で発見。
ここが王国だってことを思い出す。
この町の、結構有名らしいディスカウントストアの袋を持ち歩いてる沢山の人や、
缶飲料(まあ、ビールですな)などを大量に運んでいる若者達を見て、
私達もそこで買出しすることに。
…しかし、店内は大きなカートを押して買い回る人たちでごった返し、
私達の駐車場へも少々距離があるので、あまりたくさんは見て回れず買いもせず。
駐車場へ戻る道すがらにもう一休み。
のんびりと、春の晴天と共にちょっとだけ異国情緒を味わって、早めに帰宅。
穏やかなお休みの一日の終了。
またこんな風にお出かけしようね。
買出し戦利品。
…全部ベルギー製品だ。おかしいな。
注)後ろのチューリップはオランダからではありません。